Aさんの質問 発生するかもしれない東海地震の被害と阪神大震災の違いは? B氏 勘違いしている人が多いが東海地震はプレート境界型で活断層直下型の阪神淡路大震災 とは災害形態がまったく異なる。  阪神淡路大震災では、家屋倒壊で圧死者が多数でましたが、プレート境界型では小規 模構造物はあまり潰れない。長周期の揺れが数分つづき超高層ビルやマンション大橋な ど大規模構造物に被害が集中する。津波による水死行方不明者が多いのも特徴だ。 高層マンションなどは危険な可能性がある。 C氏 高層建築物はたいていラーメン構造だから長周期に対応した免震構造になっているけ ど、むしろコンクリ−ト住宅の中・低層建築に被害が偏るのではないかと。 特に一般住宅は耐震構造だから限界超えるとすぐ壊れるが、木造の場合はその点粘りが あるので、ある程度耐えられるのでは。? まっ、どちらにしても自然に対する人間のささやかな抵抗でしかないけど。? D氏 Bさんのおっしゃる通りでかもしれませんが、しかし木造については瓦屋根の重み が一番の致命傷であり、直下型にしろ海溝型にしろ、激震マックスが数分つづけば必ず や倒壊すると思いますが?。 B氏 http://www.geocities.com/gerogeromanjp/nankai.asf 上のビデオみればプレート境界地震の揺れがよくわかる。 揺れを擬音であらわせば直下型はガガガガーン境界型はビヨヨヨヨーンだ。 F氏 Bさん共振っていうやつですね。長周期の横揺れは中・低層のほうがどっちかというと 有利ということでしょうか。? B氏 日本古来の瓦の張り方をすると最初の一撃で、ほぼ下に落ちてしまうらしい。最近の瓦 がどういう構造かは知らないが、今は屋根に固定されているのが多いらしいが。 Cさんへ、その免震が追い付かない揺れなのだよ。メトロノームみたいになる。 A氏 東海地震対策で、ではどの様にして、一般の住宅は補強すれば良いのでしょうか? 住宅といっても木造から鉄骨.鉄筋コンクリート住宅他ありますので、まずは木造から。 S氏 水平耐力>横からの力で押したり引いたりの状況が長時間続くわけですから.木造建築 の場合、瓦の重みに耐えるためには壁を増やし筋交いを多く入れるか、耐力壁となる壁 を増やすことでしょうね。重ねて、柱と梁.胴差.桁の接合部(仕口)の補強。 具体的には火打といわれるつなぎ材かそれにかわる三角金物を取り付けることが有効で す。併せて、屋根を支える小屋組を金物.くも筋交いを取り付けて、固定することです ね。三角金物は市販品では76センチのものがありますが、小さな三角金物では補強には なりませんね。その他にも制震金具(三角形)よばれるものも有ります。ある一定の範 囲まで建物を揺れさせて止める部材ですが、効果は解っていません。また、土壁は耐力 壁としての数値は低いですが、制震効果はある程度期待できるとされています。計算値 としては出ない(施工方法の散つき.差が多い)ため、実際のところは未解明ですが。 もう一言、金物を取り付けるコーチボルト他はできだけ丈夫なものを選択しましょう。